皆さん、一日2食だったり3食だったり、各々のペースで食事をされていると思います。
じつは食べているのに栄養不足、という状態になっている可能性があるのをご存知でしょうか?
「あまり量を食べていないのに太る(痩せない)」というのも似たようなお話。
チェックポイントとしては
・食べているものが炭水化物に偏っていないか?
・早食いではないか(最低一口30回は噛んで食べているか)
・精製された小麦製品を好んで食べていないか(パン、パスタ、ラーメン、うどん等)
・スナック菓子、チョコレート、清涼飲料水(スポーツドリンクも)などを毎日のように飲食していないか
以上に該当していたら、食生活を見直したほうが良さそうです。
炭水化物はエネルギーを作る上で大事な要素ですが、比率的に偏っているとすぐに消費されてしまいエネルギーを作り出せなくなります。
なのでお腹も空いて次から次へと食べたくなるわけです。
そして体を構成するための栄養としてはタンパク質・脂質が必須。
これが足りてないと体の中で「異化」が起きます。
栄養が足りていない時に起きる異化とは、例えば筋肉を分解し必要な組織へと作り替えるはたらきのことを言います。
余る材料があれば「同化」=からだを作るというはたらきが起こります。
なのでご飯食べてもなかなか体が大きくならない(すごい瘦せ型)とか胃腸の調子が悪い(肉を沢山食べられないなど)ということが起きる場合もあります。
これはタンパク質の摂取量が足らなくて胃腸がちゃんと働けないことが考えられます。
受け入れ態勢が整っていないところに材料を運び込んでも捌ききれない、というイメージですかね。
タンパク質が不足すると
- 皮膚、毛、爪、歯、骨が脆くなる
- 内臓、皮膚の柔らかさ、髪のしなやかさが失われる
- 血管が脆くなる
- 貧血
- 代謝が悪くなる
- 免疫力低下
- 神経伝達が悪くなる
- むくみやすくなる
- 発達障害
- 引きこもり
いかがですか?
え?ってなりません?
からだを作る材料なのでありとあらゆる事に影響が出るわけです。
じゃあ一日どのくらいタンパク質を摂れば良いの?というと
成人で60~120gぐらい。
タンパク質での換算なので、お肉で例えると肉100gで20gがタンパク質になるので、一日300g~600gぐらいのお肉を食べましょうということになるわけです。ちなみに卵だけで換算すると5~8個です。
加熱するとタンパク質も変性するのでさらに多くの量が必要になります。
結構多いですよね!
肉だけでなく卵(卵は各種タンパク質のバランスが非常に良いとされている)や魚、豆類などで色々ローテーションしましょう。
アレルギーを防ぐ目的でも食材ローテーションは必要。
「肉とか卵をたくさん食べたら太るんじゃない?」と思われるかもしれません。
肉を焼くときに使う油にサラダオイルを使っていたり、添加物&砂糖バリバリの調味料を使い、よく噛まずに飲み込んで、米を沢山食べていて、運動しなきゃそれは太りますね。
食べ過ぎ、咀嚼不足、糖&炎症促進する油は肥満の原因。食事全体を見ることが大切です。
調味料も市販の出来合いのものでなく、しょう油や黒糖、味噌、酢、海塩、麹、酒など組み合わせで美味しくなるのでお試しを。添加物の確認もしましょう。
「人のからだは間違わない」と覚えておいてください。
質の良いタンパク質、質の良いあぶらを意識して摂ってみてくださいね。