症例のご紹介です。
60代男性、股関節、腰、左季肋部の痛みで来院。
季肋部は肋骨の下のあたりの部分を指します。
ここが痛む時がある。
右股関節が引っ張られるような感覚がある。
左腰部、左ひざが痛む。
この方はお仕事でよく歩かれ(2万歩!)、さらにランニングも欠かさない方。
常日頃から体に負担はかかっていそうですね。
整形外科を受診された際にヒザには何の異常もないとの診断を受けたそうです。
そして高血圧で降圧剤を5年間服用中、糖尿病予備軍(HbA1c 6.5)。
毎日少しお酒を飲まれる方。
お酒より降圧剤の方が気になりました。
降圧剤を服用されている方は全身が硬い印象があります。
ご本人的には若い時から筋肉が固い自覚があるようです。
降圧剤の副作用には高血圧とあります。
・・・は?
そう。「高血圧だからと降圧剤を飲んでいるのに高血圧になる」という大いなる矛盾。
こういう副作用は薬には意外と多いのです。
血糖値を下げる薬の副作用が血糖値上昇、コレステロールを下げる薬の副作用が糖尿病やアルツハイマーの原因になったり。
笑えませんが、私的にはお医者さんではないので「薬を飲むのを止めて」とは言えません。
なので「食生活を考えながら主治医の方と相談してください」と伝えるほかありません。
からだを見てみると、確かに筋肉は全体的に固く、下部胸椎~腰椎にかけてズレが強い。こりゃ痛そうという感じです。
施術をしていくと、疲労感はあるものの運動されている方なので反応は良いように思えました。
だいたい1~2週間に一度の施術で、4回目の施術(3回目から4回目に行くまでに1か月開きました)の時にはもう痛みは感じなくなり、違和感もないとのこと。
ズレの入りにくい部分はまだあるものの、はじめの主訴が消えたので一旦ここで区切りということになりました。
いつも思うのですが、運動する習慣の有る無しでからだの反応が結構違ってくる印象。
当然運動の習慣がある方は巡りが良い体の状態ですので、骨のズレも比較的戻しやすく施術を繰り返すと筋肉の状態もフワッとしやすい気がします。
(骨のズレを戻す→神経の通りが改善→筋肉が柔らかくなる→血流改善という一連の流れが速いという印象)
お酒を沢山飲んでいたり、休みが取れず疲労が溜まっている方はこれには当てはまらない事の方が多い印象です。
誰にも休息は必要ですし、飲酒して気持ちをリラックスさせることは悪いとは思いませんが、度が過ぎれば当然炎症を増やすし交感神経優位になってしまいます。(アルコールも糖質が含まれていますね)
痛いとかしびれているとか調子が悪い時は、一旦改善が見られるまでお酒や甘い物は控えた方が時間が短くなる可能性がありますよ!(コストパフォーマンスが良くなりますね)
調子が良くなったら飲みたい人は飲めば良いでしょう。
気分良く過ごせるように是非整体を活用してみてください。