症例のご紹介 30代女性 腰痛

症例のご紹介です。

30代女性、腰が痛い。
たまに両足がしびれる。
朝起きてもダルい。
姿勢が悪いので良くしたい。

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こういうお悩みでした。

 

生活習慣を伺うと

・お風呂はシャワーだけ

・スナック菓子、ファストフードをちょうこちょこ食べる

・朝昼兼用の食事で簡素なものを食べる(あまり食欲がない)

・立ち仕事で夜遅くなる時もある

・料理にうま味調味料を使用

 

湯舟に浸かって身体を温めてあげると、一日頑張った身体の緊張もほぐれ、血行も良くなります。

しかしシャワーだけだと身体の表面しか温まらないのですぐ冷えてしまう。なので冷え性の方や痛みが出ていて困っている方はちゃんと湯舟に浸かることを習慣付けると良いですね。

 

そしてお菓子、ジャンクフード。
日本のお菓子は添加物や人工甘味料、糖質まみれ。
某インフルエンサーがうま味調味料(グルタミン酸ナトリウム、○○エキスなど)を推してますが、うま味調味料は神経の伝達エラーを引き起こし背骨のズレを起こしたり、さらに脳に不可逆性のダメージを与えます。
これだけ聞いても食べたければご自由にどうぞ。

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食欲がわかないのは内臓の働きが落ちていたり副腎疲労の可能性がありますね。
お菓子をモリモリ食べる習慣があれば、糖化による炎症やグルテンによる腸モレ&脳の炎症などにより自律神経も働きは落ちているでしょう。

他には普段の食事でタンパク質が不足気味で、内臓がうまく働いてくれない事も考えられます。腸内環境も氣になる部分。

毎日お通じがあるから大丈夫、ではないですね。

腸内環境が良くないと栄養の吸収も悪いですし、悪玉菌も多い。

あとはストレスを感じやすい方は副腎疲労になっているかもしれません。

荒川央先生のnote

副腎疲労で食欲は湧かないけどエネルギー不足になっているので手軽に食べられるお菓子をつまんでしまうのかも?

 

 

 

立ち仕事は足腰に負荷が掛かりますし、お客様の姿勢を見ると若干内股(つま先が真っすぐ前向き)。

この状態は反り腰を招きます。ブログ画像
これで腰やお尻周りはロックされるので血流も悪くなります。

ストレッチをしたり湯舟に浸かるなど、ふだんの生活面で改善できる部分が沢山あるのでまずはできる所からやると良いでしょう。

 

さてお身体をチェックしていくと、腰椎~仙椎、骨盤まわりはズレが強い。
肩甲骨、胸椎と背中周りもカッチカチ。

これでは神経が高ぶったままなので寝ても疲れが取れません。

自律神経の交感神経は胸椎(肋骨のある高さの背骨)にあります。

 

 

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交感神経は太い血管を支配し、優位になると血管を締めるはたらきがあります。
なので常に交感神経が優位だと血流が悪くなり、様々な不具合がでます。

そして身体は戦闘態勢になっているのでそれが常なら睡眠の質は悪いし、疲れは取れにくい。

 

まずはしっかり血液を巡らせてあげることが改善の第一歩ですね。

 

途中痛さで心配になられたようで病院に行かれて検査してもらったとのこと。(ここで一ヶ月の空白期間ができてしまった)

結果は椎間板ヘルニアではないかとのこと。
普通ならばここで「手術か…」となるでしょう。
しかしモルフォセラピー協会では「痛みとヘルニアは関係ないのでは?」という見解です。
なぜなら痛みを全く感じない人々を集めてヘルニアの有無を調べたお医者さんが居たそうで、結果は「痛みを感じない人でもヘルニアは有る」。
そしてヘルニアが確認でき、痛みがある方に背骨の矯正を行うと痛みが消えることから「ヘルニア痛みに関係ない説」に至っています。
そもそも状態が悪く生活習慣も良くない場合は、筋肉もカッチコチになっている場合が多いので時間・回数はかかると思います。
日常で自分で出来ることをコツコツやりながら施術を重ねると良い結果が出やすいので、当院では生活指導もさせていただいています。
施術に離しを移しますと普段の反り腰のせいか仙骨が傾き、周囲の筋肉はカッチカチです。
仙骨はL5(腰椎5番)が左ズレして左側が中に押し込まれ、さらに左に傾きます。
そして左の腸骨が後上方に引き上げられるので、この状態だと腰周りに痛みが出やすいです。
仙骨の位置が悪いといつまでも痛みを引きずる印象です。
この方もしつこく腰椎~仙椎&仙骨の矯正を行いました。
とりあえず気にならないくらいにはなった模様。
あとはセルフケア(モルフォセラピーの骨盤矯正をお伝えしました)などをお家で頑張ってもらえると良いですね。
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ところで内股や外足荷重、猫背、巻き肩も反射の影響がどうやらあるようです。
スルメみたいにギュっと丸まった巻き肩の人に背骨の矯正しても3日くらいですぐ戻ってしまっていたのが、反射の統合ワークで胸がしっかり開くようになりました(ふだん筋トレやストレッチ等なにも無し。たまにモルフォセラピーでメンテ)。

これはうちの奥さんの話でした(笑)。

そもそも反射が強いと新しいことにチャレンジすることが億劫だったりするので、筋トレとかストレッチを勧めてみてもなかなかやらないですね。
「頭では分かっているけれど」は「腹落ちしていない(腑に落ちていない)」状態。
土台が育っていないので、まずは土台を育てていけると脳も身体もどんどん育っていきます。
反射の残っているところから老化していくと言われています。
「昔出来ていたことが加齢とともに怪しくなってきた」は、そうかもしれませんね(私はここ数年思い当たる節がありました)。
なので今から育てていくことで老化を遅らせることも出来るかもしれないと希望に胸を膨らませています(今まで出来なかったことが出来るようになってきたし、心許なくなってきた作業は落ち着いて取り組むようなった→それも以前は出来なくて焦ったり無理をしていた)。
自分の身体は死ぬまで付き合うもの。
まだ育つ余地があるはずですから、どんどん育てて人生を目一杯楽しみましょう!

症例のご紹介 70代男性 腰の痛み 脊柱管狭窄症

症例のご紹介です。

 

70代男性。

仕事を定年退職してから家で過ごすことが多くなってから腰が痛くなった。

病院で診察してもらうと脊柱管狭窄症と診断、手術をした。

手術(プレートが2枚入っているとの事)をして1年が経つが痛みが治まらない。

家の周りを散歩(100mくらいの距離)するのだが、痛くて歩けなくなってしまう。

歩くときは痛いので杖が必要で、腰が曲がってしまう。尿漏れもある。

夜間にトイレで3回以上起きる。

30年に渡り鬱の薬を服用中。

こういったお悩みで来院されました。

 

痛みを感じる部分を教えていただくと、腰椎の4番、5番のあたり。

背骨の棘突起を触診していると凹んでいる感触があるので、手術跡を見せていただきながら再度触るとやはりへこむ感触がある。

椎弓を切除する手術でしょう。

脊柱管狭窄症の代表的な症状で手術を勧められるケースとして

①強いマヒや膀胱・直腸の障害(失禁など)がある
②強い痛みやしびれのために日常生活にも支障をきたす
③短時間しか歩けない
④保存療法で約6カ月たっても症状に変化がない、または悪化する

(脊柱管狭窄症ひろば様から引用)

こういう症状に当てはまってはいたので、お医者さんとしては手術を勧めますよね。

西洋医学的なお話としては、背骨の中にある脊髄に骨による圧迫がかかって痛みや不調が出る(レントゲン等の画像で圧迫しているように見えるから)から、その圧を抜くために骨を切り取りましょう、という事。

さらに腰部の状態が不安定だからプレートで固定しましょうという手術。

 

骨に穴を開けてプレートで固定すると、普段の生活で段々遊びが出来てきて余計痛くなる可能性も考えられます。

モルフォセラピー的には、骨を固定してしまうことで骨の位置を矯正しようにも骨が固定されて動かなくなるのはデメリット。

これを心配しました。

 

お体を見てみると、骨盤のズレ・仙骨の傾き、腰椎、仙椎のズレが沢山。

こりゃあ痛いだろうし、尿漏れもするかもしれないな、という感じでした。

神経の通りが悪く筋肉がうまく使えない、運動不足で筋力低下。

食事を伺うと朝はお米と果物、お昼はパンにバターやジャムなど、夜は宅配のおかずにご飯、汁物。あまり噛まずに食べる。

栄養が足りてないだろうな、という内容でした。

年を取ると筋肉量が低下してくるし食事量も減る方がいるので、よりタンパク質を意識して食事していかないと筋肉量低下も加速するでしょう。

 

肝心の腰は、矯正をしてみると筋肉は固いながらも骨に動きが出たので「これならいけるかも」と思い、骨盤周り、腰椎、仙椎を矯正。

鬱は首の固さがポイントなのでしっかりケアして流れを良くしたい所でしたが、今回は頸椎1、2番と後頭骨以外は軽めにズレ幅を揃える感じに。

急な椎骨の動きがあると血流も急に増加して体にも急激な変化がでる可能性があります。特に高齢者の方の場合は気を付けたいですね。

 

施術後に立った状態でも矯正し、痛みや動きを確認していただくと「痛みが出ないで歩ける。体が起きた。」との事。

これで初回は終了。

 

4日経って来院していただいた時には杖をついていませんでした。

「杖無しで歩けるようになった。しかも杖を忘れてきた。」

これは嬉しい変化ですね!杖を忘れるほどの回復!

痛みはかなり軽減されたご様子。

とりあえずはこの感じがキープできるよう週2ペースで通院中。

 

経過はまた今度。

 

 

症例のご紹介 40代女性 脳脊髄液減少症

症例のご紹介です。

 

40代女性。

3歳のころ頭から落下し、それ以来ずっと調子が悪く色々な病院に行ったり、整体や鍼灸治療に行ったがなかなか改善しない。

病院では脳脊髄液減少症と診断。

化学療法も色々試したが「西洋医学的アプローチはやり尽くした」と感じ、ホメオパシーなどを取り入れたり食生活の改善でなんとか日常生活を送れるようにはなってきた。

しかし1時間くらい作業すると気分が悪くなり2、3時間寝込んでしまうことの繰り返し。動き続けることができなかった。

整体等で首の矯正などの施術を受けてみるがほとんどの所で施術後気分が悪くなってしまう。

こんな感じでかなりお困りのご様子でした。

 

現在は薬に頼らず、食生活にも気を遣っておられるようでまずは一安心。

頸椎はズレが多い状態。

胸椎、腰椎、仙椎もズレが多く、骨盤も大きくズレていました。

痛みを感じる部分はズレも頑固な印象。

 

施術後は、姿勢が悪いだけかと思っていた背中の丸みが引きとてもスッキリした背中に。

ご本人は背中が丸々としているので気になさっていた模様。

 

筋肉は緊張していると膨らみます。力こぶのイメージ。

筋肉が弛緩(緩む)すれば萎むので、背中がずっと緊張しっぱなしだったということですね。

 

頭痛、不眠、めまいなどの不調は上部頸椎がズレていると頻発しやすいです。

この方は後頭骨も右下方に傾き、頸椎1,2番もズレてとても固かったのでこれではさぞ辛かったでしょう。

 

そして腕に向かう神経(腕神経叢)はC5~Th1。

普段の生活やお仕事でも手は使うのでどうしても疲労は溜まりますし、けっこうな確率でここは皆さんズレている部分。

 

 

「緊張が続きやすい。汗をかきやすい(特に脇や手汗)」とのことでしたが、ズレの多かった胸椎1~腰椎3には交感神経があります。

交感神経は主に日中優位になり、活動的に過ごせるように働く自律神経。

交感神経幹は首~骨盤内まで伸びています。

そして主に夕方以降優位になり、消化やリラックス、睡眠時に優位になるのが副交感神経。

脳神経と仙椎2~4番にあります。

この方の場合、胸椎~腰椎もズレが多く、骨盤・腰椎・仙椎3番もズレが強かったので、交感神経優位で副交感神経の働きが鈍く、リラックスしにくかったのではないかと思われます。

汗腺も交感神経のみの支配。なので多汗になっていたのでしょう。

 

一度働きの鈍くなってしまった副交感神経は、元の正常な働きに戻るまで時間がかかります。

じっくり腰を据えて施術に取り組むこと、食事内容に気を付けること、適度な運動(少し汗をかく程度の有酸素運動がおすすめ)をすること、マインドフルネスな状態をたまに作ること、などが結果的に早い改善をもたらすと当院では考えます。

スイッチON・OFFのように都合良く切り替わりにくいのが人間の体。

自覚が無くても何年もかけて調子が悪くなってきた場合、調子を取り戻すのにも時間がかかることは予想しておいてください。

予想以上に早く改善出来たらめちゃめちゃラッキー!!!

という感じ。

 

現在は週に一度の頻度で通院されていますが「人生で今が一番調子良い」との感想を頂いています。

「動いていても気分が悪くなることもなく、ずっと動き続けられる」そうです。

良かったですね!私もとても嬉しく思います。

奥の筋肉はまだ固い印象なので固さが取れるまではもう少しかかりそうですが、この感じで改善していければ「調子悪かったっけ?」という所まで行けそうな気がします(笑)。

 

歯の痛みと頸椎のズレ

歯が痛くなって歯医者に行ったけど虫歯になっていないと言われたことはありませんか?

私は昔、一度経験があります。

「関連痛じゃなかな?他の歯が虫歯になっていたり、からだの他の部分が痛いと歯が痛くなることがあるみたいだよ」とその歯医者さんで言われたことがあります。

 

今になって考えると三叉神経の障害で歯が痛く感じているのでは?と思います。

歯医者さんでそういう事言っているところはないかな?と思って調べてみたらありました。

岩佐歯科医院様HP

 

私もつい先日、歯が痛くなってこないだ歯のクリーニング行ったばかりで「歯も問題ないよ」って言われたのに変だな、と思って頸椎1,2番のズレを確認してみるとやっぱりズレていました。

そこでズレを戻してみるとたちまち歯の痛みがおさまりました。

モルフォセラピーってほんとに便利です(笑)。

 

 

モルフォセラピーでは椎骨がズレると、そのズレた骨から出ている神経が支配する筋肉や内臓などの働きが低下したり、その椎骨と同じ高さの組織が右回旋するのでその高さにある筋肉や神経、内臓なども圧迫され働きが低下すると考えます。

上の図を見るとちょうど三叉神経の走行するところが上部頸椎の高さにありますね。

そして上のリンクにも書かれているように、頸椎C2の中まで脊髄路核が走行しているので頸椎1番2番あたりにズレがあると痛みや違和感を感じることが考えられます。

 

手術や薬で「治療」する必要のあるものは受けた方が良いと思いますが、そういう症状以外では手術や薬に頼らなくても改善できる方法があります。

生活習慣、食生活がよろしくなければ改善に時間がかかるのはどんな病気でも同じことですが、そういう面もしっかり視野に入れつつ痛みや体への負担の少ない施術で改善を目指せることは多いのです。

 

あきらめないで改善に取り組みたい方、ぜひご相談ください。

整体の六角

電話053-488-9555

症例のご紹介 60代男性 股関節の違和感、ヒザ、腰、季肋部の痛み

症例のご紹介です。

 

60代男性、股関節、腰、左季肋部の痛みで来院。

 

 

季肋部は肋骨の下のあたりの部分を指します。

ここが痛む時がある。

 

右股関節が引っ張られるような感覚がある。

左腰部、左ひざが痛む。

この方はお仕事でよく歩かれ(2万歩!)、さらにランニングも欠かさない方。

常日頃から体に負担はかかっていそうですね。

整形外科を受診された際にヒザには何の異常もないとの診断を受けたそうです。

 

 

そして高血圧で降圧剤を5年間服用中、糖尿病予備軍(HbA1c 6.5)。

毎日少しお酒を飲まれる方。

 

お酒より降圧剤の方が気になりました。

降圧剤を服用されている方は全身が硬い印象があります。

ご本人的には若い時から筋肉が固い自覚があるようです。

降圧剤の副作用には高血圧とあります。

 

 

 

・・・は?

 

 

 

そう。「高血圧だからと降圧剤を飲んでいるのに高血圧になる」という大いなる矛盾。

こういう副作用は薬には意外と多いのです。

血糖値を下げる薬の副作用が血糖値上昇、コレステロールを下げる薬の副作用が糖尿病やアルツハイマーの原因になったり。

笑えませんが、私的にはお医者さんではないので「薬を飲むのを止めて」とは言えません。

なので「食生活を考えながら主治医の方と相談してください」と伝えるほかありません。

 

からだを見てみると、確かに筋肉は全体的に固く、下部胸椎~腰椎にかけてズレが強い。こりゃ痛そうという感じです。

施術をしていくと、疲労感はあるものの運動されている方なので反応は良いように思えました。

 

だいたい1~2週間に一度の施術で、4回目の施術(3回目から4回目に行くまでに1か月開きました)の時にはもう痛みは感じなくなり、違和感もないとのこと。

ズレの入りにくい部分はまだあるものの、はじめの主訴が消えたので一旦ここで区切りということになりました。

 

いつも思うのですが、運動する習慣の有る無しでからだの反応が結構違ってくる印象。

当然運動の習慣がある方は巡りが良い体の状態ですので、骨のズレも比較的戻しやすく施術を繰り返すと筋肉の状態もフワッとしやすい気がします。

(骨のズレを戻す→神経の通りが改善→筋肉が柔らかくなる→血流改善という一連の流れが速いという印象)

お酒を沢山飲んでいたり、休みが取れず疲労が溜まっている方はこれには当てはまらない事の方が多い印象です。

 

誰にも休息は必要ですし、飲酒して気持ちをリラックスさせることは悪いとは思いませんが、度が過ぎれば当然炎症を増やすし交感神経優位になってしまいます。(アルコールも糖質が含まれていますね)

痛いとかしびれているとか調子が悪い時は、一旦改善が見られるまでお酒や甘い物は控えた方が時間が短くなる可能性がありますよ!(コストパフォーマンスが良くなりますね)

調子が良くなったら飲みたい人は飲めば良いでしょう。

 

 

気分良く過ごせるように是非整体を活用してみてください。

薬と矯正の効果

以前「背骨のズレとストレス」でメンタルと背骨のズレについてのお話を少ししました。

 

今回は薬と矯正について。

当院で行う「モルフォセラピー」は主に背骨をやさしい力でそっと正しい位置に戻す施術ですが、場合によってはまるで堰き止められていた川の流れが一気に流れ出すように血流が正常化し、ドッと流れ出します。

 

 

それに伴い神経の通りも改善され体の機能も正常に近づきますが、投薬中の方などは薬がとても効くように感じられることがあります。

なので例えば血圧を下げる降圧剤を飲まれている方の場合には、血圧が下がりすぎることも考えられます。

睡眠薬を飲まれている方は、施術後にいつもと同じ量を飲むと効きすぎてずっと寝てしまう可能性も無いとはいえません。

 

なので施術後は、薬の量をお医者さんと相談したりして調節するのが良いと思います。

結果、数年間ずっと飲み続けていて早く止めたかった薬の量を減らしていけた事例もあります。

良いことですね!

 

ここでひとつ氣をつけたいことがあります。

血栓(血管の中の血の塊)があったり、糖尿病になっている場合は危険です。

これはマッサージなどのどんな施術でも同じですが、施術によって血流が増加して血栓が飛んで脳に詰まれば脳梗塞、心臓に飛べば心筋梗塞が起こることが考えられます。

 

糖尿病ならすでに血液がドロドロしているので、血流が良くなるとそのドロドロ血液がドッと流れて血管が詰まることも考えられます。

糖尿病ならHbA1c(糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかをパーセント(%)で表したもの)などの指標があるので事前にご自分で把握できますが、血栓には自覚症状があまりないこともあるので要注意です。

 

なので持病のある方は、主治医と相談されてからご予約をお願いします。

 

症例のご紹介 50代男性 歩けない程のお尻の痛みその2

以前ご紹介した症例の続きです。

 

初回施術の1週間後に来院された時に

「先生、揉み返しっていうのかね?施術の翌日全身が痛くなって、結局2日仕事休んじゃったよ。でも3日目には痛くなくなったけどね。」

とお話をうかがいました。

 

たぶん普段から体を使いっぱなしでケアをしていない上に、アルコール&化学調味料などで体の炎症も強かった可能性があります。

体の知覚の鈍麻が起きていると、本来気付くはずの痛みなども感じにくくなります。

施術後に神経の通りが改善し血流も改善されましたが、ブラジキニンなどの発痛物質が放出され、痛みとして神経シグナルが伝わった、ということでしょう。

他人事で言い方が悪いかもしれませんが「しっかり体を休めることが出来た上に、結果的に不快な痛みを感じることも無くなって良かったですね」というのが本音です(笑)。

 

ここらへんの感じ方は人によるので、同じように施術しても普通に症状が取れ、痛みも感じずに快適に過ごせる方も勿論います。

仕事を休むほど痛みで不快にさせてしまったことは申し訳なく思います。

特に肉体労働をされている方はとにかく疲労が溜まっていることが考えられるので、改めて慎重に施術すべきだなと痛感。

 

しかしこの方の場合、2回目来院時には主訴の歩行時のお尻の痛みはもう無くなっていたので回復が早い方かなと感じました。

体をチェックすると、お尻には圧痛が有りそのポイントで骨のズレも確認できました。

~施術~

この方には1週間毎の来院を勧めさせていただき、4回目の施術で痛みを感じることもなくなってきたので2週間後に一回、その1か月後にまた来院していただきました。

ここまで来れれば月一メンテナンスで良いという感じです。

勿論各々からだのズレやすいポイントがあるので、「痛みはもう感じないから」といって放置しない方が後々困らないと私は考えます。

 

当院は施術間隔については強制はしませんが、症状で嫌な思いをせずにさっさと改善してしまった方が結局QOLの向上に繋がると思うので、施術間隔の提案を受け入れてくださると幸いです。

 

症例のご紹介 50代男性 歩けない程のお尻の痛みその1

症例のご紹介をします。

 

50代男性。

仕事は肉体労働で昔から慢性的な腰痛を感じているが、今回急に右のお尻のあたりに痛みを感じるようになり歩くこともままならない状態だったのでご紹介での来院。

お尻の痛みのきっかけは特に覚えていないとのこと。

 

他には、右腕に力が入らず重いものを持ち上げられない。

右腕が伸びない、力が入らないので肩から上に物を持ち上げられない。

膝をつき、腕立ての姿勢をとってもらうと、肘が直角になったあたりで止まる。

ここ数年で右腕・右足ともに筋肉が痩せていっている。

健康診断は毎年受けていて、特に問題なく過ごしているそう。

アルコールは多飲ではないが毎日飲む。

 

 

筋肉の痩せは病気を疑いました。

筋萎縮性側索硬化症は全身の筋肉が痩せていく病気。

多発性筋炎は筋肉の 炎症 により、筋肉に力が入りにくくなったり、疲れやすくなったり、痛んだりする病気。

神経原性筋萎縮の多くは末梢神経の障害(ニューロパチー)により生じ、これにも外傷や圧迫によるもの、炎症性のもの、遺伝性のものなど多様な原因がある。

専門のお医者さんで血液検査をしていただくのが得策かも。

 

しかし、今目の前にちゃんと歩けないほど痛がっている方が居る。

医者ではないので診断は出来ませんが、末梢神経の障害だったとしたらモルフォセラピーである程度改善は望めるかもと思い、様子を見ながら慎重に施術をさせていただきました。

 

脈は特に問題ありませんでした。

からだを見ていくと、脊柱のズレは多数。

特に下部頸椎と胸椎12番あたり、腰椎、仙椎に強いズレ。骨盤も結構ズレていました。

お尻の痛い部分を触れると右尻だけペッコリ凹んでいました。

仰向けで私がふくらはぎを掴むと右側が特に痛む。

お腹は圧痛点は無いが、みぞおちの辺りが固い。

うつ伏せでは右太ももを人差し指で軽く押すと、とても痛む。

こういう状態でした。

 

まずは座って骨盤、仙骨の矯正からスタート。

鼠径部には太い血管が通っているので、骨盤がズレていると周辺組織も捻じれて血管が圧迫され巡りが悪くなるのです。

そして頸椎1,2番と後頭骨の矯正。

ここまでの流れで全体的なズレ、傾きを大まかに修正。

 

そしてうつ伏せで腰椎・仙椎の矯正。

骨の反発が強く入れてもズレやすいので、矯正位を保ったまま手を止めて骨が定着しやすいようにしました。

胸椎12番周辺もズレが強い。

ここの高さには横隔膜があり、動脈・静脈・リンパ管などが貫通しています。組織が捻じれるとこの血管も一緒に捻じれることが想像できます。

そうすると足の方に行った血液がちゃんと心臓に戻れないし、足の方にも血液が行き辛い、リンパ液の流れも悪くなって老廃物が溜まりやすい事も考えられますね。

なので下部胸椎も矯正します。

緑色のがリンパ管です。

 

水色表示が横隔膜。真ん中にあるのが動脈&静脈。

 

一通り施術して立って確認してもらうとお尻がまだ痛いとのこと。

右尻に触れてみると、施術前より明らかに筋肉がふっくらして神経が通ってきているのがわかりました。左右差が感じられない程の筋トーヌスの回復。

仙椎3番にテーピングで痛みは感じなくなったので、足とお尻は初回はここまで。

 

腕は膝をついて腕立て伏せの姿勢を取ってもらいながら(腕に荷重をかけてもらう)矯正。

これを腕を徐々に伸ばしながら繰り返すと、完全に伸びきるところまでいけました。何度も屈伸させてみましたが「全然大丈夫」との事。

施術後は食事についてのお話をし、次回の予約を取って帰られました。

 

 

重量物を持つ仕事だとすぐに症状が戻る心配がありますが、繰り返しの施術で気にならないところまで追い込みたいところです。

うま味調味料、精製塩などを使われているようでしたので、なるべく添加物は使わず海の塩や岩塩などを使うとミネラルも摂取できて良いです、とお伝えしました。

汗をかいたり、アルコールの多飲では炎症を促進させてしまったり、マグネシウムや亜鉛の消費も増えるので塩には気を使いたいところです。

ちょっと氣を付けると良い変化が得られることもあります。

大事な体のためにちょっと調べて、ちょっと変化させてみましょう!!

症例の紹介 50代女性 股関節が痛い

症例のご紹介です。

50代女性

・右股関節の痛み

・椅子から立ち上がる時や、車から降りる時に痛みを感じる

・歩き出しても股関節が痛く、体重をかけられない

・立ったまま右足の靴下を履けない

・足の張り、腰の痛み、背中の痛みもある

とのことでした。

骨粗しょう症が持病の方。

症例のご紹介 50代女性 股関節が痛い_20220521_1

整形外科でレントゲンを撮ってもらい「腰の椎間板がつぶれてきている」との診断。
電気治療を受けたが改善せず、鍼灸整骨院へ。
針治療で痛みは軽減するものの、完治には至らず。

ご紹介で当院に来られました。

 

チェックしてみると腰椎、仙椎、骨盤のズレが強い印象。
ベッドに仰向けになっていただくと、巻き肩でベッドに肩がつかないほど。
お腹も何か所か圧痛点がありました。

まず骨盤、仙骨、仙椎の矯正と、後頭部と上部頸椎の矯正で全体の大まかな歪みを取りました。

腰椎、とくに仙椎に大きなズレが見られたので、うつ伏せで集中的に矯正。

初めて施術を受けられる方なので、全体的に巡りが良くなるように意識して施術を行いました。

そして立って確認してもらうと、まだ股関節に痛みが。
チェックしてみると、うつ伏せで戻したズレも立位で再度ズレていました。

なので立ったまま、そのズレポイントを矯正。

痛みを感じなくなったところで終了!
食事面でもアドバイスをいくつかさせていただきました。

 

外回りをされるお仕事で、お食事を取るタイミングがまちまちで、コンビニでおにぎりや菓子パン、惣菜パンで済まされることが多いとのこと。

お家でも甘いものを食べることがあるようです。

 

甘いものが欲しくなるのはマグネシウムタンパク質が不足していることが考えられます。

おいしそうですね(笑)

 

からだを作ったり、エネルギーを作るための大事な食事ですから気を付けたいですね。

砂糖、人工甘味料、精製された小麦や米などは体を糖化させ、炎症を起こします。

要はいつも甘いものを食べてると回復の悪いからだが出来上がるんです。

組織は固く、脆くなってしまいます。

そしてマグネシウム、亜鉛が消費されていくので、甘いものを沢山、毎日食べ続けると行きつく先はもしかすると糖尿病、動脈硬化など恐ろしい病気になってしまう可能性もあるわけです。

 

気が付いたら引き返しましょう!

 

当院では生活面のお話をうかがいながら、施術と生活面のアドバイスでより早い改善ができるよう努めています。健康情報を載せたお手紙も都度お渡ししております。

ひとりで我慢せず、ぜひ一度ご相談ください!
ご来店お待ちしております。

姿勢についてのお話

姿勢についてのご相談で多いのはやはり「猫背」。

 

背骨が曲がった状態になると、椎骨(背骨の一つ一つの骨のこと)がズレやすいです。

なので猫背の状態や腰を屈めた時、腰を反らした時や立った姿勢が反り腰の方、こういう時に痛みなどが出ることが多いです。

 

基本的に屈筋(主に体を曲げる時に使う筋肉)の方が強い力を持っているので、背筋と腹筋のバランスが取れていないと背中は丸くなりがち。

日本人は筋肉量も少ないので背筋は鍛えた方が良いかもしれませんね。

 

そして腰痛体操している時に逆に痛めてしまうことも少なくありません。

ひねったり、急に動かしたりすると痛めることもあるので、もしやる時は十分注意してください(腰痛体操はあまり勧めませんが…)。

 

あとは家でリラックスしている時の姿勢も、お話をうかがうと「お姉さん座り」をしていたり

こういう座り方だと歪みを助長してしまうので、できるだけやめましょうね。

どうしてもやってしまうという場合は、すでに歪んでいるから。

 

早め早めに処置していった方が時間もお金もかかりにくいので、信頼できるところでケアしてもらいましょうね!

 

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